過食は瘦せたいの現れ

痩せたいのに食べてしまう気持ち

過食症のご相談を受けていると9割方がボディコントロール願望を持っています。ご自身は太っていて、もっと痩せないといけないといった脅迫思考があります。また、痩せるとできなかったことが上手くいくといったご自身のルールがあります。この症状は、過食症が引き起こす体型に対するズレです。

 

人間は健康に生きてゆくためには、ある程度の体型維持が必要です。特に体を形成する筋肉や骨は欠かせません。もし筋肉が減少すると持久力が落ち日常生活でも支障が出てしまいます。偏食によるカルシウム不足では骨密度が低下し体を支えることが難しくなります。過食症はストレスのバロメータであるため、バランス良い食事を考えることは難しいかもしれません。ですが、自分で少しずつ食事に対するマイルールを緩めることは、過食の治療にとってとても大切なものです。

 

栄養士視点での摂ってもらいたい食品は、炭水化物（米・パンなど）、蛋白質（肉・魚・卵・大豆製品）、野菜や果物、乳製品です。毎日摂ることが難しい場合は、一週間の中で過不足が無いか調整でも構いません。バランス良い食事は過食治療には欠かせません。さらに過食後の嘔吐症状では栄養不良になりやすいため、食事バランスを良くし体の負担軽減ともなります。